はじめまして!
社内雑談インストラクターの ひかり と申します。
おしゃべりと音楽、そして食べることが大好きな女です。
今でこそおしゃべりが大好きで、誰とでも緊張せず話ができる私ですが、実はつい最近まで「口下手、人見知り、気にしすぎ」で、常に生きづらさを感じていました。
そんな私が、どんな経緯でおしゃべりができるようになったのか、自己紹介代わりにお話ししていきます。
すべての始まりは、憧れて就職した職場。
今から××年前の話。
とある娯楽施設への就職が決まった私は、やる気に満ち溢れていました。
中途採用ということで、入社と同時に部下を抱えるという、初めての経験。
お客さんも多くてきっと大変だけど、やりがいがありそうな仕事。
初めて自分の名義でアパートを借りて、通勤用の定期券を購入して…
学生時代はずっと実家暮らしだったので、やっと一人前の大人になれた気がしたものです。
ドキドキしながら迎えた入社初日は、先輩たちが優しく迎えてくれ、歓迎会まで開いてもらいました。
明るくしっかり者の先輩たちはみんなおしゃべりがとても上手で、コミュニケーション能力に自信がなかった私でも、スムーズに会話ができました。
仕事の内容も1つ1つ丁寧に教えてもらえて、まさに順風満帆!といった感じ。
ところが、入社して3ヶ月ほど経ったある日、私のなかで異変が起きます。
「何をすればいいですか?」が聞けず、大失敗の1日
施設は夏休みの繁忙期を迎え、家族連れのお客さんでごった返していました。
事務所の電話もひっきりなしに鳴り、常にスタッフが走り回っているような状態。
いつもサポートしてくれていた先輩も、部下に指示を出すのに手一杯で、この日ばかりは私に構っている暇もなさそうでした。
「みんな忙しそうにしているし、自分で動かなきゃ!」
と焦るものの、何をしたらいいかわからない私。
何をすればいいか先輩に聞こうとしても、職場を流れるピリッとした空気に萎縮してしまい、話しかけることができません。
どうしよう…
心臓はドキドキと大きな音を立て、背中を嫌な汗がツーッと伝います。
とりあえず何かしなければ!と、苦し紛れに私がとった行動は、雑用で忙しそうにしているアルバイトスタッフのお手伝いでした。
簡単な雑用だったので、「これならとりあえずジャマにならないな」と、一安心したのもつかの間、
アルバイトの中では比較的ベテランの男性スタッフが、苦笑いしながら私にこんな言葉を投げかけました。
男性アルバイトスタッフ
新人とはいえ社員である私が、繁忙期にアルバイトの雑用を手伝っていいのか?という冷静な意見。
アルバイトスタッフに注意されてしまったショックでなんと返事していいかわからず、「え、あ…すいません…」と小声で言って、その場を離れます。
その後も、なんとなく人が必要そうな場所に行ったのですが、次は別の女性スタッフからこんなことを言わてしまいます。
女性スタッフ
瞬間、恥ずかしさと情けなさが一気にこみ上げ、顔がカーッと熱くなりました。
「すみません…」と一言残し、トイレに駆け込んで10分ほど涙が止まりませんでした。
先輩スタッフに、「何をすればいいか教えてもらえませんか?」の一言が聞けない自分。
年下の、立場上は部下であるスタッフに二度も注意されてしまう、役立たずの自分。
みんなが忙しく働いているのに、子どもみたいにトイレにこもって泣いている自分。
そんな自分に心底失望して、泣き止んだ後も脱力感でしばらく立ち上がることができませんでした。
こうして、大失敗に終わった私の繁忙期1日目。
この日をきっかけに、私は職場の誰とも上手く会話ができなくなってしまいました。
胸がつかえて言葉が出ない…地獄の日々
自信をすっかり失ってしまった私は、職場で言葉を発しようとすると、こんな考えが頭をよぎるようになりました。
これを言ったら、どんな反応をされるだろう?
呆れられる?イライラされる?失望される?
失言にならないだろうか?もっと良い言い回しがあるんじゃないか?
考えれば考えるほど答えは見つからず、胸がつかえてのどがキュッと締め付けられるような感覚。
そして思考停止状態になって、黙り込んでしまうのです。
はたから見たらただ何も言わずじっとしているだけなので、職場の人はそんな私にすごくイライラしたんじゃないでしょうか。
わからないことを聞く勇気が出ず、わからないままにして後で先輩に怒られる。
部下に指示を出すときも、「これを…やっていただけませんか…?」と、しどろもどろ。
最初は温かい目で見守ってくれていた上司も呆れ、『いつまでそんな態度で仕事するの?』と面談で釘をさされる。
上司、先輩、部下。誰とも上手くコミュニケーションが取れず、空回りする毎日。
他の人たちはみんな、和気あいあいと楽しそうに働いているのに。
自分だけがどこかおかしいのではないか?と不安になり、心療内科に相談したこともありましたが、原因はわからず。
処方してもらった抗うつ剤を飲みながらなんとか出勤するものの、限界が近づいているのを感じていました。
朝、目覚まし時計の音でパニック状態になってしまう。
仕事中に人前で涙が止まらなくなる。
駅のホームや高い場所にいると、よからぬ考えが頭をよぎってしまう。
自分を責め続け、誰の役にも立てていないと思いながら働くことに意味はあるのか?
そう思った私は、最後の勇気と気力を振り絞って、退職願いを上司に提出しました。
そして、入社からわずか1年で退職することになったのです。
無職になった私を待っていたのは、トラウマと将来への不安
仕事を辞めて無職になった私は、とりあえずボロボロに疲れ切った心と体を休めることにしました。
のんびり本を読んだり、料理をしたり、友達と買い物や旅行に行ったり…
思えば、1日のほとんどを職場で過ごし、家には寝に帰るだけの日々だったので、こんなにのんびり過ごしたのは久しぶりでした。
この上なく幸せな時間のはずなのに、ふとした瞬間思い出すのは、辞めた職場のこと。
毎朝ずっしりと重く感じた、事務所へ入るドアノブの感触。
「何か言わなくちゃ」と思っても言葉が出てこない、ジリジリと焦る気持ち。
職場の人たちが私を見るときの、疑問と呆れが入り混じったような表情。
(今思うと、追い詰められていた私の被害妄想だったのかもしれません)
こんな忘れたい記憶が、街を歩いているときや布団に入ったとき、突然よみがえって来るんです。
その度に、私は自分の将来へ不安を抱くようになりました。
「私が言葉を発すると、どこに行っても人をイライラさせてしまうんじゃないか?」
「自分は社会不適合者なのでは?」
「この先私ができる仕事なんて世の中にあるのか?」
職場でうまくコミュニケーションが取れない自分の将来に、不安と絶望しかありませんでした。
悪いのは私だけじゃない!突然訪れた転機
辞めた職場のトラウマに苦しんでいた私ですが、時間と共に気持ちが少しずつ変化していることに気付きます。
仕事を辞めたばかりの頃は、
「私はなんてダメな人間なんだ」
「たくさんの人に迷惑をかけてしまって申し訳ない」
と、罪悪感と自分を責める気持ちでいっぱいでした。
ところが、1年近くたったある日、こんな気持ちが芽生えてきます。
「あのダメダメだった私って、本来の私じゃなかったよな…」
そう、よくよく考えてみると、職場にいるときの私って、普通の状態ではなかったんですよね。
激務による疲労と、人の上に立つプレッシャーで、どう考えてもちょっとおかしくなってました(笑)
さらに、こんな気持ちも芽生えてきました。
「私だけが悪かったわけじゃなくない?」
今まで職場でコミュニケーションがうまく取れないのは、100%自分のせいだと思っていました。
でも、コミュニケーションは自分と相手の両者がいて初めて成り立つもの。
どちらか一方が100%悪いということはないんですよね。
あの職場で苦しかったのは、私がのびのびと働けない条件が揃っていただけ。
言葉が出てこないのは、本来の私ではなくなってしまっていたから。
私だけのせいではないし、職場の人のせいでもない。
そう思ったらストンと納得がいって、自分を口下手とも社会不適合者とも思わなくなりました。
リハビリのつもりで始めたアルバイトで、衝撃の体験!
今までさんざん自分を責め続けていましたが、どうやら自分だけが悪いわけではないと気付いた私。
歴史的な大発見をした気分になり、この発見が真実なのか確かめたくなってきました。
「ちょっとバイトでもしてみようかな…」と、求人誌をパラパラ。
(この日、たまたまポストに求人誌が入ってたのも、何かの巡り合わせかも…?)
すると、ちょうど家の近所にある会社が、3ヶ月間の事務アルバイトを募集していました。
これはチャンス!と、そのまま勢いで応募して、無事に採用が決定!
かれこれ2年ぶりの社会復帰をすることになったのです。
そしていざ働いてみると、なんということでしょう…。
コミュニケーションがスムーズに取れる取れる!
会話も弾む弾む!
同じ短期のバイト仲間や、長年働いている先輩、そして社員さん。
あらゆる人と円滑なコミュニケーションを取ることができたんです。
そしてある日の帰り道、意気投合した一回り年上のアルバイト仲間から、衝撃の一言を言われました。
『ひかりさんって、なんであんなに誰とでも話せるの?うらやましい!』
え????
誰とでも話せてうらやましい?
私が…?
あの、年下の部下にちょっとキツく言われただけで、トイレに引きこもって大号泣する私が?
上司との面談で『少しでも心を開かないと、この先どんな仕事もやっていけないよ』と言われた私が?
たぶんアルバイト仲間の彼女からすれば、何気なく言った一言だったのかもしれませんが、私にはものすごい衝撃でした。
生まれて初めて言われた、「誰とでも話せてうらやましい」という言葉。
今まで自分のコミュニケーション力を否定し続けていた私にとって、その言葉は額縁に入れて飾りたいほど嬉しいものでした…!
それからというもの、私は自分のことを口下手とも人見知りとも思わなくなりました。
今では、「親しみやすさ」が自分の武器とさえ思っています。
おしゃべりができるようになってよかったこと
肩の力を抜いて人とおしゃべりできるようになって、私の毎日はこんな風にガラっと変わりました。
- 自分のことをダメな人間、社会不適合者だとは思わなくなった
- 「親しみやすさ」が自分の長所だと、自信を持って言えるようになった
- 人から「話していて楽しい!」初対面の人からは「初めて会った気がしない」と言われるように
- 職場の仲間と一緒に帰ったり、お茶をしたり、お昼休みも楽しくおしゃべり
- 会社に勤めずフリーで仕事をして、自分1人で仕事の交渉ができるように
さらに仕事だけでなく、プライベートでも、いいことがたくさんあります。
- スーパーや駅で困っている人を見ると、「何かお手伝いしましょうか?」とつい言ってしまう
- SNSで知り合った初対面の女性と、思い付きで遊びに行く
- 知り合いのつてで、趣味のピアノ演奏会を開催
- ライブハウスで席が隣になった人と、開演前に楽しく談笑
以前の私だったら考えられないほど、社交的になりました。
前の職場の人が今の私の姿を見たら、きっと別人だと思うはずです(笑)
人と上手くおしゃべりできるようになる前は、生きるのがしんどい、辛いと思うこともよくありました。
ですが、今は毎日心穏やかに生活できていて、とっても幸せです。
このサイトを作った想い
このサイトは、
- コミュニケーションに自信がなくて仕事に支障を来たしている
- 毎日の仕事が緊張の連続で、しんどい
- 雑談ができなくて、職場で浮いてしまっている気がする…
そんなあなたに、楽になってもらうために作ったものです。
働いていると、職場の人に「言いにくいこと」って、たくさんありますよね。
先輩への相談
上司への報告
後輩や部下への指示などなど…
言い出すタイミングを見計らったり、言葉を選んだり、それだけで毎日クタクタになっちゃいます。
ところが、ちょっとした雑談ができると、それだけで職場の空気がふわっと軽くなるんです。
あなたの胸を苦しめている「言いにくいこと」も、日頃から雑談で関係性を作っておけば、すんなりと口から出てきます。
私が口下手を克服できたのは、私に何か特別な能力があったからではありません。
なんせ幼少期から筋金入りの口下手・人見知りだったので…笑
当サイトでは、そんな私でも「話していて楽しい」と言われるようになった会話の方法についてお伝えしています。
あなたにも、私が味わった感動や喜びを、ぜひ感じていただきたいです。
がんばりすぎず、むりせず、あなたのペースで快適な職場を手に入れましょう!
それでは、今後ともどうぞよろしくお願いします ♪
社内雑談インストラクター ひかり
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